警備員の道警備員教育内容 > 個人情報の問い合わせ 対応例

個人情報の問い合わせ 対応例

 現場での出入管理業務や電話の交換業務に従事している時、突然様々な内容の問い合わせがあります。警備員がされる問い合わせで判断に迷う具体例を紹介します。

<外部からの問い合わせ具体例>
・○○課の××さんは社内におられますか?
 警備先の職員に関する確認であり、返答すべきである。
 例外)予め、なんらかのトラブルにより居るか居ないかの返答について一切答えないように指示を受けている場合は、
① 「私では答える立場にありません。問い合わせの担当者におつなぎ致します。」
② 「そういったお問い合わせに関して、お答えすることはできません。」
 ※警備員が個人情報の問い合わせ窓口に立つことはありえませんが、最終的に警備施設が個人情報保護法を盾に在籍(在職)確認についても返答を拒否することができます。警備員は警備先の邪魔にならないように、たとえしつこい問い合わせであったも相手の挑発にのらずに同じ返答を繰り返して下さい。
 
・○○さんは、入院されていますか?(○○さんの病室はどこですか?)
 病院等の入院患者の問い合わせは事前に対応を病院側と協議し、対応を決めておきます。
① 面会謝絶・面会拒否・入院していない場合
 「私では答える立場にありません。問い合わせの担当者におつなぎ致します。」

② 面会謝絶となっていない場合
 面会拒否でなくても、入院している情報は重要な個人情報です。どこまでの範囲の返答を行うかは病院側に事前に決めておく必要があります。

以下は、通常の打合せの場合の例です。
・患者との関係が強い場合
 入院患者の氏名、住所を答えることができるものや、同じ会社に勤める同僚が病室を訪ねる場合には、知人友人であると判断し案内を行うべきである。

・患者との関係が不明の場合
 氏名のみを知っている者が、その他の患者の情報をもたず強い関係がないと思われる場合には、
「私ではお答えすることが出来ません。病室等を確認し改めておこし下さい。」

 工場、事務所、商店、病院など警備先により、個人情報の取り扱いに差があります。どのように対応するかは事前に警備先を内容を詰めて警備を実施します。また、想定していないケースや、窓口でトラブルに発展しそうなときに取り次ぎ等を行う警備先担当者や、担当部署を明確にし、速やかに対応しましょう。
 どんな場合でも、相手の挑発に載らずに淡々と対応することが最重要です。挑発にのると、警備員に対する苦情に転化してきますので要注意です。
警備計画書 へ

ページトップに戻る